太田胃散とは、日本の製薬会社、および同社の発売する胃腸薬の名称。
曖昧さ回避
概要
『いい薬です』がキャッチフレーズのロングセラーな胃腸薬。会社としての歴史は130年を超える老舗の製薬会社である。
TVCMではショパンのピアノの音がリラックスを誘いつつ、「ありがとう、いい薬です」とアピールするパターンが多い。
なお、関連動画で聞くことができるこのショパンの曲は、「イ長調」である。「胃腸」に引っ掛けていることはいうまでもない。
薬としての「太田胃散」は、主な薬効成分として生薬を利用している。2015年8月現在の成分表では、含まれる生薬はケイヒ、ウイキョウ、ニクズク、チョウジ、チンピ、ゲンチアナだが、このうちケイヒはメジャーな香辛料であるシナモン、ウイキョウはフェンネル、ニクズクはナツメグ、チョウジはクローブに相当する。そのため香辛料的な芳香を発する。太田製薬株式会社はこの製品を「芳香性健胃消化薬」 と位置付けている。
この芳香を料理的に活かせないかと考える人も居るようで、インターネット上では食べ物や飲み物に混ぜてチャレンジしている報告例も散見される(デイリーポータルZのこの記事とか)。しかし太田胃散の容量の約半分は炭酸水素ナトリウム、すなわち重曹である。過熱しない重曹は苦味・えぐみが出るため、美味しくするのは難易度が高いと思われる。またそもそも、水以外で服用すると薬効に悪影響が出る可能性がある。さらに、太田胃散には特定の病気の人が大量に摂った場合に害となりうる成分(アルミニウム、マグネシウム、カルシウムなどの金属類)も含まれることには特に注意が必要だろう。医薬品は使用上の注意をよく読み用法・用量を守って正しくお使いください。
基本となる「太田胃散」以外にも、いくつかの派生製品がある。例えば、小分けにされた「太田胃散分包」、錠剤化された「太田胃散A」、ドリンク状の「太田胃散内服液」など。
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