地球温暖化とは、地球の大気や海洋の温度が長期的に見た場合に上昇している事を表す。
はじめに
松岡修造が何かに対して熱く燃えていたとしても、周りの温度が上がるだけで厳密に言えば(恐らく)当てはまらない。
歴史上においては、気候が温暖になったり寒冷になったりということが幾度となく繰り返されてきたと考えられており、「温暖化」は単に地球全体の気候が温暖に変わる現象を指すこともあるが、ここでは現在観測されていて将来的にも続くであろう事例について扱う。
もっと詳しく知りたい人はグーグル先生やウィキペディア、アンサイクロペディアなどを頼ってください。
概要
19世紀後半以降、科学者によって地球の気候の観測が続けられてきたが、20世紀後半に入ると、 太陽活動や火山活動の変化のみでは説明が付かない気候変動が観測されるようになった。具体的には全球規模の気温、海水温の上昇、海水面の上昇、世界各地の氷河の後退などである。
20世紀後半の温暖化に関しては、人間の産業活動等に伴って排出された人為的な温室効果ガス(二酸化炭素など)が主因となって引き起こされているとする説が現在では有力とされている。07年2月には国連の気候変動に関する政府間パネル(ICPP)が発行した第4次評価報告書(AR4)によって膨大な量の科学的知見が集約された結果、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は9割を超えると報告されている。このような報告が現在の世界の動きの基礎となっている訳である。
簡単に言えば温室効果ガスとして有名な二酸化炭素は赤外線の波長帯域に強い吸収帯を持つため、宇宙に拡散するはずの熱を拡散させない。これにより地球上の温度が高くなっている訳である。更に、二酸化炭素は能動的に固定しない限り長期間に渡って影響を及ぼす為、今後20~30年以内の対策がその後を大きく左右するとされている。
温暖化による影響としては海水面上昇・降水量の変化・温度上昇により流行る筈の無い疾病の流行などが考えられている。しかし、
対策
必要性
1988年にアメリカ上院の公聴会におけるJ.ハンセンの「最近の異常気象、とりわけ暑い気象が地球温暖化と関係していることは99%の確率で正しい」という発言などから温暖化対策が急がれており、現在はアメリカなど一部の国を除いて京都議定書において定められた削減目標を達成する為に努力されている。
ここで注意したいのは、『地球環境のために』といってしまうとそれはエコではなくエゴになってしまう点だろう。『地球』からすれば、数百度の原始地球から零下数十度の氷河期まで一通り経験しているわけだから、たかだか数度から十数度程度の温度変化は誤差範囲だろう。ここは自嘲と自戒を込めて『地球に対して人間の過ごしやすい環境を維持(あるいは強制)させるために』というべきではなかろうか?
一般的な方法
現在の日本において行われているものとしては「省エネルッククールビズ」や「冷暖房温度の設定」などがある。公的なものとしては、低廉な貸し自転車、富山市が力を注いでいるLRTや武蔵野市のムーバスに代表されるコミュニティバスなど、自家用車に代わる交通機関の整備が一部の自治体で行われている。その他にも二酸化炭素を排出しない自動車の開発や貨物輸送を鉄道にシフトする(モーダルシフト)、省エネ家電の普及、打ち水、緑のカーテンなど民間レベルでの努力も行われている。
なお、冷暖房温度に関しては「冷暖房温度を設定しても、それが原子力発電所から来てるのか火力発電所から来てるのかが分かんないので末端で努力しても意味が無い」という意見も存在する他、クールビズに対しても「どんだけ薄着にしても暑いときは暑いから無駄」と言う人もいるようである。また、クールビズの二匹目のドジョウを狙った「ウォームビズ」は多くの人に忘れ去られている。
また、こういう人もいる。「自動車からのエコ替え、本当にエコなのは自転車に替えること」
2011年3月の福島第一原子力発電所事故以来、節電の主たる目的は地球温暖化よりも電力需要の逼迫に対応するものになっている。
日よけをつくる。(日経サイエンス 2009年 6月号から)
- 成層圏に硫黄を供給する。 - 酸性雨が増加し、生態系が汚染される恐れがある。
- 対流圏に海水ミスト - 雨量が減る。効果が不明。
- 宇宙(太陽と地球の間)に多数の円盤(人工的構造物)を設置 - 費用が約5兆ドル。建設に時間がかかる。(約30年)
懐疑論
この問題に関しては懐疑論も多く存在する。
もっとも温室効果を発揮している気体は水蒸気であり、その割合は9割を超えているため、二酸化炭素を多少減らしたところで全く意味がない。といった意見や、現在の地球は氷河期の中の間氷期にあたり、温暖期には現在の地球の平均気温は数℃~十数℃高かったわけであるから異常気象と言うには値しない。また、地球の気温の変化は地球-太陽間の公転距離によって左右される以上、地球上でなんらかのアクションを起こしても意味がない。一部では逆に海水面が低下しているというデータも存在している。などといったモノがある。
懐疑論の傾向はいくつかに絞られている。と学会会長の山本弘氏の『"環境問題のウソ"のウソ』には、とてもわかりやすい解説がしてあったので引用する。
これら懐疑論の多くは概ね否定できるもの、または信頼性に乏しいと考えられているものであり、近年の温暖化に対する人為的影響を否定する国際的・公的な学術組織は無いと主張している。
ちなみに、山本弘氏は「素人の印象を信じるな。専門家の言うことに耳を傾けろ。」と著書で述べている。でも素人の意見が的を射ている事もあるかと・・・しかし彼自身が専門家でない上、懐疑派の専門家のことをトンデモ扱いするので要注意。
また、専門の科学者達による、懐疑論への反論も行われている。
関連動画
関連項目
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