不動産不況が中国経済の重荷となっています。 経営再建中の不動産大手、中国恒大集団は2年間で、約5,800億元(約11兆2,000億円)の最終赤字を計上しました。 同社が7月17日発表した2021年12月期の連結決算は、4,760億元の最終赤字、2022年12月期は1,059億元の最終赤字で、中国企業では過去最大の赤字と見られます。 主因は、開発用不動産の評価損です。 2年合計で3,800億元近くの評価減に、金融資産の減損損失などが加わり、赤字額が膨らみました。 1996年創業の恒大は、2010年代半ばには世界トップクラスの不動産会社となり、創業者の許家印は、中国を代表する起業家、富豪として名を…