メルカリの事業を支えるプラットフォームの今
まずdeeeet氏は、現在のメルカリにおけるPlatform Engineeringの全体像について紹介した。
プラットフォームチームのミッションは、「メルカリグループの開発者が、メルカリのお客さまに、新しい価値やより良い体験を迅速かつ安全に提供することを支援するための、インフラ、ツール、ワークフローの提供」だ。具体的には、プラットフォームチームは、各開発チームが開発、テスト、デプロイ、運用の一連のサイクルを、自分たちで回すために必要なツールを提供している。例えば開発チームは、セルフサービスで、テスト環境の立ち上げや、オブザーバビリティツールの設定を行うことができる。また、サービスを動かすためのKubernetes環境や、クラウドインフラ、ネットワークインフラも提供している。
メルカリグループのすべての開発者と事業は、基本的にはこの共通プラットフォームを利用しているという。現在、メルカリのプラットフォームは、メルカリ、メルペイ、メルカリ ハロの3つの事業を支え、200以上のマイクロサービス、4000以上のKubernetes Podがその上で稼働している。