MozillaのRust言語開発チームは、「Rust Language Server」(RLS)の最初のアルファ版を、1月18日(現地時間)にGitHubで公開した。
「Rust Language Server」は、Language Server Protocolを利用して、クライアント・サーバ形式にてエディタ機能、および統合開発環境を提供する。
今回、公開されたアルファ版では、シンボルおよびメンバリストの自動補完、定義の確認、参照の検索、インスタンスの一括リネーム、シンボルの型取得、エラー表示といった機能を備えており、Linux、Mac OS、Windowsで利用できる。
現在のバージョンは、RacerとRustコンパイラを連携させたもので、Racerによって安価かつ迅速なプロジェクトを完成させられる一方で、やや解析の正確さに欠ける。そのため、リファクタリングやコードナビゲーションにはRustコンパイラを利用して解析の正確さを高めている。
開発チームは正式版の公開に向けて作業を進めており、次回のリリースではバグフィックスを行うとともに洗練度を高めた第2のアルファ版をリリースする。その後にリリースするベータ版は、バイナリでリリースされ、正式版により近い仕様となる予定だ。
なお、今回のアルファ版はユーザーによるテストやフィードバックを目的にしたものであり、あわせて「Rust Language Server」へのコントリビュートや、エディタプラグインへのコントリビュートなども求めている。
【関連リンク】
・Mozilla
・Rust
・「Rust Language Server」(英語、GitHub)
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