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アドビ、Creative Cloud 2015のアップデートを提供開始、Flash制作ツールの改称、HTML5関連ツールの一部廃止/統合も発表

 アドビ システムズは、PhotoshopやIllustrator、DreamweaverといったPC向けのクリエイティブツール群「Creative Cloudデスクトップアプリケーション」のメジャーアップデートを、12月1日から提供開始した。

 Web制作関係では、大きな変更点として、Flashオーサリングツール「Flash Professional CC」の名称を「Adobe Animate CC」に改称し、2016年初頭から提供する計画が発表された。背景として、HTML5といったオープンなWeb標準の普及と、あらゆるプラットフォーム向けのアニメーション制作ツールを目指す意向を明確にするため、と説明している。出力フォーマットとしてFlash(SWF)とAIRのサポートは今後も継続する。

 また、HTML5オーサリングに適した軽量なツール群の「Adobe Edge Tools & Services」については、既存ツールとの連携強化や、開発リソースの集中といった理由で、「Edge Reflow(レスポンシブWebデザインツール)」「Edge Inspect(クロスブラウザテストツール)」「Edge Animate(HTML5アニメーション作成ツール)」の開発中止が発表された。今後、これらのツールのコア機能は既存ツールに融合されていく。Dreamweaverは、コードエディタ「Edge Code」のベースとなっているオープンソースの「Brackets」を2016年に統合する計画が既に発表されている。現行バージョンの「Adobe Edge Tools & Services」は引き続き利用することができ、セキュリティアップデートやバグフィックスも必要に応じて対応するとしている。

 ストックイメージサービスの「Adobe Stock」は、100万ファイル以上のHDビデオと4500万を超えるアセットが追加され、Dreamweaver CCから直接アクセスできるようになった。Muse CCとAnimate CCでの対応も2016年初頭を予定している。

 Photoshop CCには、Webデザインに適した操作性を提供する「デザインスペース」という新機能がプレビュー版の位置づけで実装された。

 
【関連リンク】
・『Adobe Creative Cloud 2015のアップデートを提供開始』(Adobe Creative Station)
・『Adobe Flash Professional を Adobe Animate CC に名称変更』(Adobe Creative Station)
・『Edge Tools & Servicesに関するアップデート』(Adobe Creative Station)

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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