米Automatticは、ブログサービス「WordPress.com」のコードベースを従来のHTML/CSSベースからNode.jsベースに変更するとともに、そのソースコードをGitHubで11月23日(現地時間)にオープンソースで公開した。
「WordPress.com」オープンソース化は、同サービスの新たな管理ツール「Calypso」の開発プロジェクトがきっかけとなっている。「Calypso」は当初、PHPベースのWordPressに合わせて、HTML/CSSベースで開発されていたが、AutomatticによるJavaScriptベースのファイル共有サービス「Cloudup」の買収にともない、JavaScriptベースへの転換と、APIへの対応を決定した。
一方で、AutomatticにはJavaScriptに精通した開発者がいなかったため、2014年3月に「Calypso」をGitHubで公開し、外部の開発者の参加を求めている。公開以降、コントリビューターの数は飛躍的に増大し、翌2015年には100を超えるコントリビューターによって、40の新機能の開発が行われるようになり、同年の半ばには軽量なNode.jsベースに書き換えられた。
今回の「WordPress.com」のソースコード公開は、GitHubを通じた「Calypso」開発の成果であり、「Calypso」のコードをベースにElectronを利用して開発された、Mac OS用の「WordPress.com」デスクトップアプリもあわせてリリースされている。
なお、同一コードベースによる、Windows版およびLinux版のデスクトップアプリも近日公開する。
【関連リンク】
・Automattic(英語)
・「WordPress.com」
・「Calypso」(英語、GitHub)
- 修正履歴
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- 2015/11/25 19:26 Automattic社の表記に誤りがあったため、修正しました。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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