イードの宮川社長とある日ご飯を食べてたら「一緒になんかやる?」と聞かれたもので、流れで「いいっすねー」と軽い気持ちで答えた結果が、こういう形になりました。巻き込まれたイードの関係者の皆様と弊社のスタッフにおかれましては、本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。
……というのが、前回のプレスリリースのときの私のコメントの書き出しですが、イベントはその後、無事に大盛況のもとに終えることができました。来てくださった皆さん、狭くて暑くてごめんなさい。まさか、あんなにたくさんの方がいらっしゃってくれるとは。
こういう参加無料のイベントというのは、基本的には「当日来ない人」が一定数いるという前提であれこれ組み上げるんですが、なんとほとんどの方が来てくれたという、想定外のイベントになりました。
で、その様子を見ていた私とイードの宮川社長で「次どうします?」「こんなに来てくれるんでしたら次は幕張メッセいけますかねー」「わっはっは」「あっはっは」とか言ってたら、なんと会場が東京ビッグサイトに決まりました。ホントかいな。
世界のゲーム業界はここ数年、とうてい「好景気」とは言えない状態が続いていますが、ゲームというエンターテイメントがこの世から消えてなくなることはないでしょう。むしろさまざまな最新テクノロジーの力を得て、いまの形からは変貌を遂げるのかもしれませんが、ますます発展していくことは明らかです。
ここ数年、中国や韓国の若い開発者たちと話すことが多いのですが、彼らのテンションやモチベーションにはいつも大いなる感銘を受けます。「いつか日本に追いつきたい」という一心で努力を重ねている彼らは、皆さんご存じのように、もはや世界の表舞台を席巻しつつあるわけです。
でも日本にだって、そういう若者はまだまだ山ほど眠っているでしょう。黙って追いつかれて抜かれてるわけにはいきません。そういう人達が、「ゲームこそが自分の道なんだ」と思えるような後押しをすることもまた、ゲームメディアの一つの役割なのではないかと思う今日このごろです。今回のイベントが、その一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。
実はこの原稿の締め切りを完全に忘れていたので、出張先のソウルで氷点下の気温に震えながら慌てて書いてます。本イベントが開催される時期の日本の年末は、そこまで寒くないと思いますが、皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています。
兼 4Gamer.net編集長
岡田和久