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これが石丸伸二だ!:ロマン優光連載299

連載
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敵意を感じたら敵意で返す。人間としては普通の感情だが、話し合うことで相互理解が深まり良い結果がうまれることもあるし、敵意だと受けとっていたのが自分の誤解でしかないかもしれない。感情的に反発してしまったことが、本当は相手に理のあることかもしれない。

そういった可能性から生まれるものを全部根絶やしにするのが石丸氏が敵対者だとみなした人に対するやり方だと思う。

自分が絶対に正しいと確信

彼の発言には詭弁ではないかと感じたり、無理があると感じることも含まれている。2022年9月、広島県に大型台風が接近中に副市長らに災害対策をまかせたまま、千葉県の九十九里浜で行われるトライアスロン大会に参加し、そのことが批判されたが、1年後の2023年9月の安芸高田市臨時記者会見で、自分がそういう行動をとることでトライアスロン大会に参加する富裕層から安芸高田市に対する注目を集めようとしたという発言をした。実際の被害が少なかったからよかったものの実際に大きな被害が出ていたらどうしていたというのか。また、2022年当時はプライベートのことであるとしていたのに矛盾を感じる。後付け発言なのではないかと疑ってしまうし、本当に理解に苦しむ。

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また、2022年9月には市議会定例会でT議員が市長に7月の土砂災害の被災地に視察に行かないのかという質問をしたところ、T議員が被災地で「たいしたことないのう」と発言したという話を聞いたというソース不明の話を持ち出し、そのようなことをするのが被災地に寄り添うことなら自分にはできないという内容を発言。議員は事実無根である、常識的に言って言うわけがないと反発したが、石丸市長は議員の常識に疑念をしめす挑発的とも見える発言で返した。これも他人から聞いたという真偽不明の情報をもとに議員の人格をおとしめており、議員の質問に対して人格攻撃で返す必要など全くないのである。別にそんなことをしなくても、行かない理由は説明できる。

石丸氏は自身の物議をかもすような発言について、あえてやっている(注目を集めるためだったり、ミラーリングだったり)と主張しているが、T議員に対するような言動を意識的にやっているとしたら、ひどすぎないかと私は思ってしまう。自分が勝っているようにみえればなんでもいいのだろうか。

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都知事選直後のインタビューに多く見られた言動からは、自分は賢くて正しく、相手は愚かで間違っていると思っているような印象を受ける。それを教えてやっていると本人は思っているような印象を受ける。あえて、ああいう態度で教えてやっていると本人は思ってるのかもしれないが、何度も言うが、ああいうのは誰であろうとやっていいことではないとも私は思うし、彼が絶対に正しいわけではないわけで自己の正当性を疑わない傲慢さを感じてしまう。

学生時代の友人の証言の中の彼や街頭演説や一部番組での彼は別人のように好感度の高い人物である。どちらが本当の顔とかそういう話ではなく、自分側・仲間とみなした人間に対しては好人物だが、敵だとみなしたり、愚かだとみなした人間に関してはあのような無礼でバカにした相手の人格を踏みにじってもいいと思っている人だというというだけの話かもしれない。

わざとやっているかとか、本音だとかは実際のところ問題ではなく、あれができていること自体に疑問を感じるのだ。

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