2004-09-20
近況
渋谷のパルコブックセンターが "リブロ渋谷店" になっていた. 中身はかわらず. それでもなんとなく淋しい. 地名を冠した ABC より, 中央線沿線にもやさしい PBC が私は好きだったから.
本棚.org
つけてみている : omoの本棚
登録は本棚の両端から一日数冊ずつやっていく予定. 楽しい. 自分はやはり本好きであったと実感する. 世間で個性の主張とされているあれこれ (服装, 髪型, 家具, 車, 酒, 音楽, 映像, 旅行, 球技団体, 芸能人, etc.) には特にこだわりが無い. 一方で, 本はたしかに私の人格の一面をあらわしているかもしれない. そう思える.
登録に際しての自分ルールは次のとおり.
- 本棚に無い本は載せない : たとえば, 捨てたり売ったり実家や研究室に置き去りにしたものは載せない. 借りて読んだものも. 何を残し何を捨てるかという資源分配の判断こそが(どんな本も捨てられない, という場合も含めて)本棚を特徴づけるはず. 駄本は淘汰されて欲しいという願いもある.
- 未読や挫折の本はそう明記して載せる : 積読というのはなんというか, 共感して欲しいものだから. きっと.
- コメントの無い本には, できるだけコメントをつける : 本だけ並んでいても味気ない. かといって, 似たような感想が並んでいても面白くない.
実際に触ってみると眺めている時とは違う印象がある. まず, 似た本棚を持った人をみつけるのは楽しい場合もあれば楽しくない場合もある. 計算機の本で似たのを持っている人をみつけるのは勉強になる. 似た小説の人をみつけるのは楽しい. そういう人とはお友達になりたいと思う. 問題は全体の傾向がまるっきり同じような人を見つけた時. これは不安を覚える. 相手との差分によって自分の隠れた傾向が暴れるのではないかと. もう一つの不安は, 誰かの本棚が自分の本棚を完全に包含していたらどうしようという想像. 何かの部分集合である自分を想像するのはあまり楽しくない. いまのところそういうことは無いのでほっとする.
取りうるアクションが本の登録だけといういさぎよさが好きだ. そのへんの SNS でおぼえた居心地の悪さを感じないのは, こういう素朴さや距離感, そしてなにより書影のおかげ. 買い物は苦手なはずが本屋でだけ覚醒するのと似てます.