瀧澤さん
問いが拡がっていく7日間のなぞなぞ、ありがとうございました。
本日から寺本が引き継いで担当致します。
よろしくお願い致します。
※テーマは「フリー」です。
近隣の小学校の学級園に関わる様になり、9ヶ月が経とうとしている。
当初は野菜を育てながら、土いじりなどできればいいなと思っていた程度のものが、限られた時間ではあるが、関わりを持ち続けるうちに少しずつ色々なことが感じられるようになった。
作物を育てるということに失敗多めの試行錯誤をしながら、自然環境に開かれた空間の中で、人間を含めた生き物が行き来をしている様子を少しずつ感じ、そこにただ自分自身も存在している感じを愉しんでいる。
学級園のなかで、こどもたちは虫やトカゲなどを無邪気に探している。
大人の目線で探してみても、これがなかなかみつけられない。
こどもはこどものもつ知識以前の素直な感性で、生き物の姿を捉えていく。
人間が興味を抱きそうな場所に、生き物の姿はあまり見つからない。
かえって、人間の全く興味を抱かないような、「つまらない」場所。
人間の手や意識の届かない隅っこの蔭や、なんでもない植木鉢が打ち捨て置かれているような空間に、実に豊かな生き物の生き様が見られたりする。
この数ヶ月、そういうことをとても興味深く体験してきた。
本当は人間にもそういうつまらない空間が必要なのではないかと思う。
何に興味を抱くか、という素朴な感覚をすっかり忘れてしまっているだけで。
自然のなかで、こどもたちの眼差しに触れているとそういうものが伝わってくる。