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v6くるくる日記

「幸せな社会のための技術を語りたい?」日記

2008年始にあたって

2008-01-10 00:00:33 | Weblog
2008年になりました。しばらく日記書いていませんでしたが、今年はちょっと頑張って、月1回ぐらいは日記を更新していこうと思います。

さて、2007年ですが、何といってもわれわれのIPv4アドレス枯渇の問題提起にはじまり、世界中での問題認知、日本では枯渇問題の分析が進みました。このへんの事情は追って日記で書くことにしましょう。とにかく、なかなか進まなかったIPv6への歩みですが、IPv4アドレス枯渇というきっかけによって少し明るいシナリオが見えてきました。

一方で悲しいこともありました。年末にitojunさん(萩野純一郎さん)を失いました。Kame Project他多彩な活動を通じて、IPv6の普及発展を世界レベルで引っ張ってくれました。彼がいなければIPv6もここまできたかどうか。大事な同士を失ってしまいました。。。

IABの2年間、かなり体力的にも精神的にもきびしかったらしいですね。「健康なひとでも壊れると思いますよこれ」と彼自身が日記で述べています。能力もあり、責任感もある彼に必要以上の重荷を背負わせてしまったのではないか、そんな気もしなくありません。 彼の遺志をついでIPv6を普及させ、それでよい幸せな世の中をつくっていくのが残されたわれわれの役割だろうと今さらながらに思います。

彼の日記から引用します。
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わたしたちはなんで夜も寝ずにhackをするんでしょう? わたしたちはなんで研究するんでしょう?
多分、自分の思い描く「素敵な世の中」を実現したり、あるいは「みんなのしあわせ」を実現したりするためだと思うのですよね。
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さて、話は変わりますが、itojunさんは今年の春ぐらいまでIIJにいたのですが、そのIIJの浅羽さんが「イノベーションインスティテュート」という企画を出されています。日本発の技術やアイデアによる新事業創を目的とした研究機関を立ち上げられるとのこと。

時代の変革期であることも明らかで、またこれだけ国内にブロードバンドインターネットが普及しながら、それでもなかなか日本からイノベーションが起こらない、このへんのもどかしさを一掃したいということなのでしょうかね。まあ、われわれのネットコアもまさに同じ志をもってやっていますから、うまく連携して日本初イノベーションを実現したいものです。