マーケ/広報担当の坪内です。
2011年頃から空前のスタートアップブームで、スタートアップ関連ビジネスが熱を帯びています。
インキュベーター施設、コ・ワーキングスペースが増えたり、有名実業家がチームを組んで小額資本からの出資をするファンドを立上げたり、KDDI などの大手企業もスタートアップ支援を行なったりしています。そういった動きも相まって、最近ではにわかに本家 TechCrunch にも日本の IT 企業の記事がよく掲載されるようになってきました。
スタートアップではありませんが、世界の IT トレンドにばっちりハマっているソーシャルゲーム系、GREE や DeNA などの動向にも注目が集まっています。そして、2012年はこの流れがより加速していくと予測されています。
フェンリルでも海外展開に力を入れようということでいろいろやっていこうとしている最中ですし、個人的にもこの界隈の動きにはワクワクしている関係で、注目しているスタートアップがいるわけなのですが、本日はそれらのスタートアップとそのサービス内容について、なぜそれをすごいと思うかという理由と共に紹介させていただきたいと思った次第です。
ちなみに、既知のスタートアップばかりなので真新しさはないと思いますので悪しからず。
あらゆるところで話題のスタートアップ Labit Inc. が提供する時間割共有アプリ。
大学の時にスマホとこのアプリがあれば、2限目と3限目の間に虚しく食堂前のベンチで暇を持て余すこともなかっただろうな、と思う今日この頃。大学生にとってはマストアプリだと思います。
空いた時間割の合間でできる学生相談所のバイト一覧とか出たらもう大学生だった自分にとってはキラーアプリになるんですが。
大学の時間割共有アプリである以上、30歳を過ぎたオッサンが使うことは無いのでしょうけど。
このアプリ、日本の大学生に対するアプローチを考えるとこれ以上無いプラットフォームになることでしょうね。
社長さん(まだ20歳!)のブログの文章から垣間見える頭脳の明晰さからは、きっとビジネスモデルもいろいろ考えてるだろうことが容易に読み取れますし、このサービスが、というよりこの会社が将来日本のIT業界を背負っていく存在になる可能性はかなり高いと思っています。
リンク:すごい時間割
撮影した写真を指定した住所に定額で定期配送してくれるのがこのフォトクル。
サービス内容は単純ですが、定期配送だったり、定額利用だったり、どうすれば消費者の利便性が高められるか、という基準でそのビジネスモデルをブラッシュアップしてきた感が、素晴らしいと思います。
実際に利用したことは無いですが、使ってみて満足という声も Twitter 上で上がっているようですし、一度登録するとユーザーを逃がさない仕組がある程度構築されているところを見ると、ビジネスモデルに抜かりはないというところでしょうか。
田舎のおばあちゃんへ、とか実家のおふくろへ、のような利用シーンが多そうですが、そういったギフト要素をもっと前面に出していっても面白いなあと。
今度使ってみよう。
ちなみにフェンリルでは、カメラのキタムラさんと共同で近くのキタムラ店舗で簡単に写真が印刷できるアプリ「アプリ直行便」を提供しています。こちらも便利なので是非試して欲しいです。
リンク:フォトクル
ちょっとしたお礼をアノ人に。そんな時に便利なのがこの giftee。カフェで利用できるコーヒーチケットなど数百円の贈り物を Twitter や Facebook などから簡単に送れます。
そのほっこりとした規模感とありがとうという想いが相まって非常にあたたかいサービスです。
ソーシャルギフト系のサービスもどんどん増えていますが、個人的にはこのギフト業界、スタートアップが入っていく余地はかなりあると思います。
Facebook 上だけでも、友達の誕生日が毎日のように通知されます。それ以外にも様々な機会がありますし、ギフトを贈る機会というのはすべての人に毎日のように訪れます。ちょうど昨日もバレンタインデーでしたね。面白いWebサービスやイベントが立ち上がりましたが、これらの動きも単発ではなくギフト軸で考えるともっと面白くなりそうです。
ソーシャルメディアの隆盛も手伝って、このギフト業界、埋もれたビジネスチャンスがどんどん発掘されていきそうです。
リンク:giftee
すでにいろいろなメディアに紹介されているので知っている人がほとんどだと思いますが、2人組を作って、知らない2人組とランチを食べるためのサービスです。
食事相手となる相手とのマッチングのアルゴリズムがこのサービスの肝だそうです。
前述のすごい時間割の Labit とソーシャルランチ大学版をはじめるようですが、抜け目ないなぁという印象。
社名がシンクランチ(SyncLunch)ということで、ランチを事業の軸にしていくのでしょうが、ニッチなようで物凄いポテンシャルのある軸を選んだところが流石。
きっと、すごい時間割の Labit 同様、このシンクランチも今後の日本の Web 業界を牽引していく存在になっていくのでしょうね。
リンク:ソーシャルランチ
15分後には翻訳結果が手に入るかも!という触れ込みの翻訳サービス Conyac。
簡単にいえば、登録されている翻訳者と翻訳を依頼する側とのマッチングサービスですが、手続きは全てこの Conyac 上で行われます。
翻訳者は自分の外国語スキルをすぐにお金に変えることが可能ですし、依頼者はすぐに格安で翻訳結果を手に入れることが可能です。
MyGengo という競合サービスがありますが、そちらはプロの翻訳者を使っているので、価格は Conyac より少し高めで、より精度が高いとのこと。
どうやってクオリティを担保し続けるかが課題だとは思いますが、外国語のスキルがある人にとっては自分のスキルを簡単にお金に変えられるという点では、かなりの魅力があると思います。
昔から、お小遣い稼ぎが出来るサイトというのは定期的にまとめられたりして、簡単に露出し続けることが可能です。
「簡単にお小遣い稼ぎができる」x「簡単で質の高いオンデマンド」の組み合わせというのはこれからもっと求められるようになるはずで、こういったマッチングサービスはもっと加速していくでしょうね。
リンク:Conyac
Twitter はもちろん、Facebook、LinkedIn といったソーシャルメディアのアカウントをマルチカラムで管理できるのがこの CROWY 。複数の Twitter アカウントや Facebook ページを管理している私にとっては既になくてはならないサービスです。
HootSuite と比較されることも多いでしょうが、純粋に Web クライアントとして利用するだけなら CROWY の方が使いやすいと感じています。
運営会社の co-meeting 社は、社名と同じリアルタイム・テキスト・ミーティングサービス co-meeting を海外市場に積極展開しようと目論んでいます。グループディスカッションを可能にするチャットツールといえばわかりやすいでしょうか。こちらも最近ブームの分野で、国内外にありとあらゆる競合が犇めき合っていますが、Web ブラウザで目も眩む大企業に挑んでいるフェンリルからすると、co-meeting 社がどうやってこの成長分野で覇権を取っていこうとしているのか、是非とも参考にしたいところであります。
一度お話ししてみたい。
リンク1:CROWY
リンク2:co-meeting
他にも、世の中的に注目されている日本のスタートアップはたくさんあります。あまり知られていないけれど物凄く有望なスタートアップだってきっとあるでしょう。
ソーシャル、クラウド、スマートフォンといったあたりが最近のITトレンドとして取り上げられがちですが、それはほんの一部で、ほとんどが地道にサービスに磨きをかけていっているのだと思います。
フェンリルとしては、もっとそういったサービスと絡んでいきたいと思っていますし、絡めるとお互いが Win-Win になれるとも思っていますので、フェンリルがやっていることに興味がある方はご連絡いただければ幸いです。
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