はじめに
弊社クラウドネイティブではいろいろな製品の代理店業務を行なっております。製品のことをもっと知るために、その会社で働いている人にインタビューをしてみました。
【〇〇の人に聞いてみたシリーズ!】記念すべき第一回目はZVC Japan株式会社 (Zoom)の社長の佐賀文宣さんに突撃しました!
まず佐賀さんの自己紹介聞いちゃいます
もともと学生時代にセラミックスの研究をしていたエンジニア出身の方でした!エンジニアがバックグラウンドで、アメリカ企業の社長をされている方って珍しいのではないでしょうか。
IBMで15年お仕事されていて、コンピューターの開発エンジニア→営業→マーケとキャリアを積まれ、その後シスコに転職され、Webexのパートナービジネス担当として活躍され、その時にその後Zoomで一緒に仕事をするメンバーと運命的な出会いをする。シスコ退社後、VMwareでパートナービジネスの統括を経て、Zoomにカントリーマネージャーとして参加することになった。
しかし、20,000人のIBMでキャリアをスタートして、2,000人のシスコ、(当時)150人のVMware、(当時)10名ほどのベンチャー企業だったZoomに参加した佐賀さん。このインタビューもなかなか面白くなりそうな予感!
入社のきっかけ
VVMwareの際に、シスコの時に一緒に働いていたメンバーに「ちょっと話がしたいです」と飲みの席に呼ばれ、Zoom の日本オフィスの話を聞いて、Zoom に入社することを決めたそうです。
メンバーの一人の加賀さんは、2017年初めに Linkedin で CEO のEric に直接 Zoom の日本オフィスを作ってくれないかと DM を送り、Webex時代のメンバーと数カ月かけて日本のマーケット状況を説明して、その後 Zoom 日本法人ができるきっかけになった人でした!Zoom Japanのカントリーマネージャーは佐賀さんしかいないと思って、Webex 時代のメンバーで口説いたそうです。
本社ってどんなところ?
シリコンバレーのど真ん中のサンノゼにあり、西海岸の会社らしい自由でオープンな文化。CEOは中国系のアメリカ人で、他のサンノゼ本社の役員を見ても、人種も性別も、文化も本当の意味でのダイバーシティな会社です。
ここでちょっとHPをチェック!
ほんまやーーー!! 女性も多く活躍されているようですね。
CEOってどんな人?
Wikipedia情報ですと
【エリック・ヤンは、中国出身で現在は米国市民権を保有の中国系アメリカ人の実業家。Zoomビデオコミュニケーションズの創設者であり、その22%を保有している。70億アメリカドルの純資産を持っており、『フォーブス』の世界長者番付で293位に入っている。】
2018年には Top Tech CEO (glassdoor) に選ばれたそうで、多くの社員に支持されているそうです。なんか凄そうな人ですが、社員から見たCEOってどんな人か聞いたら意外な答えが返ってきました。
佐賀さん: 「Ericは素朴なエンジニアだよ」
どうやら真っ直ぐで、変な計算がなく、探究心強い人のようで、何かあると営業やユーザーにも直でコミュニケーションを取ってしまう人のようです。
アメリカのユニコーン企業の社長さんって、もっとギラギラしていてプライベートジェットやクルーザーでパーティー三昧、シャンパンとかテキーラとかをがんがん飲んでるイメージがあったので、いい意味での意外な答えにほっとしました。
製品の特徴
ここからは製品について、聞いちゃいました。まずはやっぱり、他社製品と比べて優れているところから伺いました。
すごいぞZoom ①:
ビデオ通話で一番大切な基本性能のグランドデザインが素晴らしい!同時にたくさんの人と繋げても、回線がつながりやすく、途切れにくい。ミーティングは 1,000 人、ウェビナーは 50,000 人参加しても安定して利用できる。
すごいぞZoom ②:
技術をオープン(公開)にしているところ。そのため、他のSaaSとの連携がしやすいし、優秀なハードウエアのベンダーも世の中にたくさんいるので、そこがより良いハード作ってくれればいいよね。という考えです。
すごいぞZoom ③:
ビジネスシーンだけではなく、学校や医療分野、そして一般消費者なども使っている。通常のビジネス用に作られたツールで、ここまで一般的に認知され使われているツールは他にない。
確かに、納得の回答ですね!
Zoomが他社製品より劣っている点
いいところだけ聞いてもしょうがないので、聞いちゃいました。ずばりZoomが他社製品にくらべて劣っている点!
佐賀さん: 「サービス統合的なものは他社と比べて無い。」
例えば、TeamsはMicrosoft 365についていたり、Google MeetはGoogle Workspaceについていたりと、付帯するサービスはない。たしかにそうですね〜。
ただ、そもそもビデオファーストのサービスというスタート地点が違うのでしょうがないですよね。そこで競っているわけではないとのこと。
佐賀さん: 「世界観が違う!コミュニケーションの延長にZoomがある。」
メールアドレスも電話番号もいらない。まずビデオでつながってからコミュニケーションが始まる。そこでリッチなユーザー体験をしてもらう。それがZoomです!
こんな機能ほしい!
Zoomにあがっている、ユーザーの声を聞いちゃいました。
文字起こしの機能・議事録の機能の日本語化はユーザーからの要望があがっているそうです。現在英語ではこの機能があるのですが、日本語未対応のため、日本語化を望む声が上がっているそうです。
弊社だとBoxや自動翻訳サービスなどと連携して文字起こしをしています。こうやって他のツールと連携しやすいのがZoomのいい点ですが、ぜひたくさんのユーザーの声に応えて日本語化してほしいです!
Zoom利用者の割合は、北米が7割を占めているそうです。北米、ドイツについで日本は3番目だそうですので、Zoomも注力している市場です。そのため、プライオリティは高く、グローバルに20箇所以上分散されているデータセンターも日本に2箇所あり、そして日本のユーザーの声は届きやすいとのこと!
ナイスですねぇ〜
競合製品と比較している人の口説き文句教えて
Zoomを検討する時に、当然みなさんいろいろな製品と比べながら検討するので、そういう人に対しての口説き文句を聞いちゃいました。
佐賀さん:「競合しているところはないとは思っています。他社製品は他社製品で、素晴らしい部分がたくさんあるので、組み合わせて使っていただければ嬉しいですね。」
ビデオコミュニケーションの王者の余裕が感じられる素敵なコメントをいただきました。利用している製品に満足してるのであれば、売り込んでも意味はない。その時点でお客さんがHappyだってことだからねと、おっしゃっていたのが印象的で、もし今使っている製品に満足がいかなくて、ZoomだったらHappyになれるのであればどうぞ使ってください。っていう、製品に対する自信を感じました。
ZoomのミッションはDelivering Happiness
社員が幸せに働けていない状態だと、顧客に幸せを届けられない!そのため、CEOのEric は、佐賀さんが初めて会ったときも「今日君は幸せ?」(Are you happy today?)と普通に聞くそうです。
顧客に幸せを届けるために、社員が幸せに働けるようにという環境づくりをされているようです。
ZoomのHPを開くと、【Zoom は皆様のためにあります】と出てきます。HPの正面にこういった言葉を出すのは、Delivering Happinessの精神からきているんのでしょう。
【Delivering Happiness】ビデオコミュニケーションを通して、ユーザーさんにより多くのことを達成し、ハッピーになっていただく、ってとても素敵ですね。
印象的なエピソード
Zoomには、ユーザーさんからたくさんのお礼の手紙が届くそうです。しかも手書きで!
コロナ禍、実際に会って、語って、飲んでという、今まで普通に行なってきたことが自由に行えない状態が長く続いています。遠く離れた家族や大事な友達にも会えない。Zoomを通して、コミュニケーションが取れ、幸せな時間を過ごせたユーザーから感謝の手紙が何十通も届いているそうです。
わたしも、初めての出産・子育てで不安な産休中、シドニーとシアトルの友達とZoomママ会をし、「ママ頑張りすぎずに、適当にがんばれよー」と言ってもらえて、とても心強かったです。
きっと、オフィスで使うツールの中で、こんなにも人に感謝されるツールって他には無いですね。
Zoomのこれからの進化について
昭和の時代、自宅に電話があるのが当たり前でしたよね。必要なインフラ、プラットフォームとなっていました。Zoomは、これからの時代、みんなが意識しなくても使っていけるインフラのように存在になっていきたいそうです。
オフィスで仕事する人だけではなく、一般的な認知度が非常に高いZoom!これから教育や医療、さまざまな分野で利用され、世の中のインフラに・必要不可欠な存在になっていく、そんな予感がしたインタビューでした。
インタビューには佐賀さんの他、営業の加賀さん(Zoom のエフェクト機能で眉毛と髭を濃くして参加)とマーケの石原さんとお話をしましたが、みなさんとてもきさくな方々でした。お忙しい中お時間いただきありがとうございました!
これからのZoomの進化を楽しみにしております。
おわりに
Zoomは一日に何度も利用する、使い慣れているツールですが、Zoom Japan設立初期からいらっしゃる佐賀さんに直接Zoomの魅力を聞いて、ますますZoomが好きになりました。
弊社でも導入した世界45カ国以上でサービス提供しているZoom Phone、そして提供されたばかりの Zoom Eventsなど、これからのZoomの進化がますます楽しみです!ちなみに弊社はZoom PhoneもZoom Eventsもう買っちゃいましたので、レポートブログをお楽しみに!
【Zoomさんからのお知らせ】
Zoom の年次ユーザーカンファレンス Zoomtopia が 9月13-14日にグローバル向け、その次の週の 9月22日 に日本向け特別セッションが(オンライン)開催されるとのこと。新機能や最新ユーザー事例を聞けるとのことでご興味がありましたらまずはご登録を! https://japan.zoomtopia.com/