あらすじ
前世で読みかけだった恋愛小説の悪役令嬢に転生しました、祀莉です。
今日もヒロインと婚約者がくっつくように全力応援中!
……なのに、一向に進展する気配がなくて困っています。
でも運命は決まっているので、ちゃんと結ばれるハズ。
そう信じていたのに、誕生日に「俺が好きなのはお前だ」と婚約者・要から突然告白され、婚約指輪までプレゼントされてしまい……?
お相手、間違えていませんか――!?
婚約指輪の裏話を描いた番外編『迷子の指輪とセレナーデ』も収録★
感情タグBEST3
ライトに完結編
今巻で要が祀莉の勘違いに気づく。そして勘違いをはっきりと否定したうえで改めて口説く体制に入るという本来の意味での恋愛小説へと昇華。勘違いもいいけれど、長いとなかなかドキドキしないので早めに消化してくれたのは良かった。祀莉も意識してきて勘違いしたままでもかなりどきどきとしていてそれだけでも十分に楽しめた。祀莉が意識し始めたとわかるや否や要もとてもうれしそうにしてくれたので安定して安心できた。変な横やりも一切なく、頓珍漢な勘違いをするのは祀莉だけという徹底姿勢にも感心した。ただ、あとがきの隠し設定暴露にはなんとなく納得はいかなかった。まあ、伏線を張るには語り手が勘違いしている張本人の祀莉だけという点で仕方ないけれど、もう少し桜にも伏線を張らせたほうが納得したかな。メタいこと言うと王道物語の割には正規のヒーローとやらのサブキャラ感がすごかった。メインではないので出しゃばっていないという意味でもあるけれど、出てなさ過ぎて正規ヒーローらしさはない。隠し設定の割には…といった感じなので言わなくてもよかったかな。でもライトな締めで完結してくれたのでまたそのうち読み返したいと思う。