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作品一覧

  • 進化の技法――転用と盗用と争いの40億年
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    生物は進化しうる。ではその過程で、生物の体内で何が起きているのだろうか。この問いの答えは、ダーウィンの『種の起源』の刊行後、現在まで増え続けている。生物は実にさまざまな「進化の技法」を備えているのだ。『種の起源』が発表されると、人々は世界中の現生の生物や化石に進化の実例を求め、観察し始めた。そしてさまざまな生物の胚、変態、奇形の個体、染色体を見つめるうちに、飛躍的な進化を起こすからくりを少しずつ見出していく。たとえば生物の体内では、新たな機能の発明よりも、既存の機能の転用がたびたび起きている。DNA内では、侵入してきたウイルスの遺伝子を宿主が奪ったり、破壊と革新をもたらす遺伝子が跳び回ったりしているのだ。本書は、世界中を探検し、化石を探し、顕微鏡を覗きこみ、生物を何世代も飼育し、膨大なDNA配列に向き合い、学会や雑誌上で論争を繰り広げてきた研究者たちへの賛歌でもある。歴代の科学者と共に進化の謎に直面し、共に迷いながら、40億年の生命史を支えてきた進化のからくりを探る書。
  • あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史
    4.4
    1巻2,640円 (税込)
    グリーンランド東岸の地層で、古生物学者である本書の著者らはごく小さな歯の化石らしきものを発見した。このちっぽけな化石から何がわかるのか。じつは悠久の時をさかのぼるヒトの成り立ちがわかる。そしてヒトの体の進化史を読み解く手がかりは、化石だけでなく地球の岩盤自体に、さらには太陽系、深宇宙にも記されている! いうなれば、古生物学者と天文学者の仕事は絡み合った、一つのものなのだ。 生き生きした科学者群像と研究現場の生々しい雰囲気を交えつつ、思いがけない科学領域の意外なつながりを示し、私たちの「いまここ」と悠久の過去・深宇宙をつなぐポピュラー・サイエンス。
  • あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史

    Posted by ブクログ

    宇宙が始まり、いま私の体が存在するまでのストーリーと、それを解明してきた歴史。
    すべてはもともとひとつであったこと、過去と現在のひとつひとつの結び付きが明快にわかりやすく書かれています。
    科学の知識がない私でも、子供の頃に読んだ冒険ファンタジーを読む感覚で楽しく頭に入りました。

    0
    2020年07月14日
  • あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史

    Posted by ブクログ

    バラバラだった西洋科学がつながりはじめた
    相対性理論から素粒子の時代になって
    ニューエイジと言われる総合的な視野による
    学問の扉が開いた
    それは東洋的で一成る特化した答から離れ
    対立と無関心の心の垣根を外して
    調和へ向かう共生的な解放の時代を模索し始めた

    古生物学者であるこの著者もそんな一人のようだ
    「人の中の宇宙・宇宙の中の人」という無限観とか
    宇宙観という視野の広い俯瞰した世界を紹介している
    美学に哲学から倫理学に宗教も含めた選択肢の中で
    物理も化学も生物学も全てを網羅した全体と
    それを支えているあらゆる部分が入れ子になった
    夢幻的な関係から人間とはどこから来て
    何をしようとしているのか

    0
    2015年02月08日
  • 進化の技法――転用と盗用と争いの40億年

    Posted by ブクログ

    批判者から「進化は漸進的にではなく一気に進む」と言われたダーウィンは、「漸進的な変化には機能の変化が伴う」と反論した。後世の研究は、正に「機能の変化」こそ、生命史上の大進化が起きたメカニズムを説明するキーワードだと明らかにした。古生物学者が発生生物学、遺伝学、ゲノム研究の成果から進化の謎に迫っていくサイエンス・ノンフィクション。


    太古の水棲生物が陸に上がるときに肺を持つことができたのはなぜなのか。飛ばない恐竜の表皮に今の鳥類と同じような羽毛が生えていたのはなぜか。なぜさまざまな動物の種で胚が似ているのか。こうした謎を解き明かす過程で、ダーウィンが残した「機能の変化」という言葉がいかに的確に

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    2024年07月03日
  • 進化の技法――転用と盗用と争いの40億年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    30年ほどまえ、修士論文のために遺伝的アルゴリズムを研究していた。出来上がった論文はゴミだったが、いくつか知見を得ることはできた。最大の知見は、画像認識あるいは人工知能研究のためには当時の時点ではコンピュータのパワーが圧倒的に不足しているということ。
    当時、遺伝的アルゴリズムの研究者にどれほどの人材が参加していたかは不明だ。もともとが遺伝子のふるまいをごくごく単純にモデル化したにすぎないもので、実用に耐えうるのかという疑問が指導教員をして当方にテーマを授けさせたと感じている。単純なモデルに不安を感じたのは指導教員だけではなかったのだろう。門外漢が付け焼刃的な学習から得た遺伝子のそれっぽいふるま

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    2023年06月19日
  • あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史

    Posted by ブクログ

    「生物の体に記された宇宙全史」との副題が付けられているが、正に読み終わるとそれを実感する。ビッグバンから始まり、まず水素が、そしてヘリウムが生まれ、物質・反物質の不均衡から物質が生じ、超新星の爆発から周期律表の鉄以降の元素が出来て、それが幾多の銀河を形成して、我々の身体ですらそれら超新星爆発由来であるという、まことわかりやすい説明で、正に蒙を啓いたというのが実感である。その後は地球に話は集中するが、太陽系内の絶妙な位置関係、46億年前からの水、炭素の働きよる氷河期の繰り返し、大陸移動説の検証、などなど興味が尽きない。合間には関係する科学者のエピソードが散りばめられていて、単なる科学書の様な固さ

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    2020年05月17日

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