電動歯ブラシを「虫歯の責任転嫁のチケット」と表現するのはさすが委員長の感性。なかなかその発想に至らないと思う。
ちなみに私も電動歯ブラシは持ってはいるんだけど、その機種は「専用の歯磨き粉を使え」というのが厳しくて(近所に扱っている店がない)、結局手動に戻してしまった。
納得の視点
この回のスモールトークは「めんどくさいから屋敷に火をつけて燃やそう」「ゴブリンの巣穴を火攻め水攻めにしよう」というムーブへの、鈴吹社長からの一つのアンサーにもなっている。
元々、この問題にはメタな視点からの回答と、そうでなくてゲーム内で解決しようという視点の二種類が存在していた。例えば新ロードス島戦記TRPGのルール添付シナリオの「プレイヤーに『人質がいるから火をかけるな』と言え」っていうのは、ゲーム内で解決しようという試みだろう。ただし「人質がいない他のシナリオではどうすればいいのか」という答えにはならない。
これに対して、鈴吹社長の動画内での回答は明快だ。「この問題はメタな視点なしでは解決しない」。
例えば「めんどくさいから屋敷に火をつけて燃やす」のを、GMとして(残りのセッション時間などを考慮して)認めるのかという問題が大前提。認めたうえで「コンベンションで残り時間が手持ち無沙汰になる」としても、それはGMだけのせいではない。プレイヤーにも責任があるよ、という話。屋敷に火をつけるのがダメな理由も、必ずしもGMだけが考える必要はない。セッションを楽しくするための解決法については、プレイヤーにも考えてもらうべき、という話だろう。
ちなみに「モンスターがお金を落とさない方針」のロードス島戦記ではできないが、CD&Dにはシンプルな解決法があり、私自身も口にしたことがある。「火をつけてもいいけど、中の財宝が失われるから経験点減るよ」と伝えたのだ。これを聞いてもまだ火をかけようというプレイヤーはいなかった。