この話の重要なポイントは、 会社全体の機械をフルパワーで製造したほうがp2の製造能力は下がり、リードタイムも悪化してしまう ということである。そして、 フルパワーで製造してしまうほうが余計な在庫を持ってしまい、在庫コストも発生する ということである。したがって、ボトルネックを最初に特定し、そこから逆算ですべてを考えろ。というのが、制約理論の本懐である。 非ボトルネックの非経済性 ここには、もう1つの学びがある。 ボトルネックの処理能力を超えて、非ボトルネックを働かせるな。休ませろ。 ということである。 p2の製造ラインのみを取り出して考える。この時、Aを20個/時のフルパワーで製造する。しかし、Cが5個/時でしか製造できないため、Aは15個/時で在庫を作り続け、在庫の管理コストが発生し、非経済的になる。 また、フルパワーで製造した場合の、Dにかかわる部分だけを取り出してみる。Dは、B2から