IT部門に勤務していていいことの1つは、ベンダーがわれわれと取引したがることだ。わたしにとって大きなメリットは、自分に電話してくるベンダーいじめができて、ベンダーもそれを受け入れざるを得ないことだ。ベンダーでうさ晴らしできるおかげで、運転中のイライラも解消されるし、スーパーのレジで自分の前に並んだ客がもたもたしていても文句を言わずにいられる。誤解しないでほしい。わたしはパートナーと見なすベンダーとは信頼関係を保っているし、だからこそイライラを取っておいて特定のベンダーにぶつけることができるのだ。 ここ数年は、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)ソフトウェアの営業担当者いじめが気に入っている。彼らによると、BPMはわれわれのプロセス問題がすべてソフトウェアで解決できることを裏付ける製品であり、会社が業績を劇的に好転させるための特効薬であるらしい。わたしに言わせればまゆつばものだ。 BPMが
SOAの話になると必ず「粒度は?」という議論になります。又、BPMで業務プロセスのモデル図を書き始めると、やはり同じように「粒度は?」とか「粒度が大切ですよね」と、粒度の話題におよびます。とは云っても、あまりまじめに他人とその辺の議論はして来ませんでした。 少し必要が出たので、3,4名で議論してみましたが、残念ながら目から鱗というような訳にはいきません。そこでWebで2,3調べてみました。どんなことを云っているのか少し調べました。その中から幾つか下記に列挙してみます。 ■永遠のテーマ・・・・・確かにその通り、でも、ITは哲学じゃないから30点かな ■再利用しやすく、ビジネス的に適切な大きさ・・・・・模範解答だけど40点かな ■BPMはビジネス・プロセスに対するリアルタイムな可視性を大きい粒度で実現します・・・・・ちょっと解らないな ■オブジェクト指向のオブジェクトより大きな単位、決まりは有
ビジネス・プロセス・インテグレーション(BPI:Business Process Integration)とは、簡単にいってしまうとビジネスプロセスをシステム的に統合するための技術である。しかしBPIをこのように技術的側面からだけ捉えたのでは、本質的な意味は見えてこない。 BPIを柔軟なシステム基盤を作るためのサービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA:Service Oriented Architecture)の中の重要なコンポーネントと位置づけ、企業のある一時点における業務システムを実現するための技術としてだけで考えるのではなく、企業が存続するための企業戦略を支える技術として考えるべきである。 BPIを「複数システム間での処理を連携させて、プロセスとして統合することにより、ビジネス的に意味のある一連の作業の『End To End』での自動化を実現すること」と定義する。 具体例とし
「企業戦略におけるビジネス・プロセス・インテグレーション」の連載では、ビジネス・プロセス・インテグレーション(BPI:Business Process Integration)と他の技術の違いやサービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA:Service Oriented Architecture)との関係などから、BPIの位置付けとBPIを実現するための要件と機能、それらを実現するメリットや難しさについて説明した。 特に重要な点は、BPIの機能を単なる柔軟な業務システムを作るためだけではなく、柔軟なシステム基盤を作るためのSOAの中の重要なコンポーネントと位置付け、企業が存続するための企業戦略を支える技術として考えるということであると結論付けた。 本連載では、「企業戦略におけるビジネス・プロセス・インテグレーション」の内容を踏まえて、それらを実装する方法を紹介する。 ここでは実践方法
はじめに SOAらしいシステムを目指すためにはBPELサーバは重要だ。前回までに説明したESBのサービスとBPELサーバ連動することで、SOAらしい システムを構築することができる。今回からはこのBPELサーバの動作を定義するBPELについて説明し、最終的にBPELサーバとESBがどのように連 携してSOAらしいシステム構成が考えられるかを説明する。 BPELとは BPELとはBusiness Process Execute Languageの略である。BPELとはワークフローサービスを実現するために定義された宣言的な言語であり、XMLで定義される。BPEL4WSが正 しい略称であり、新しいバージョン2.0からWS-BPELとしてOASISで標準化される予定だ。 BPELの構成要素 BPELの構成要素は全部で25個あるが、内容から分類すると次の8つにわかれる。 外部との関係 プロセス識別子
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