企業は情報システムをどのような考え方で運営していくべきか。戦略コンサルティングファーム独ローランド・ベルガーに話してもらう。2回目のテーマは、CIOの存在意義についてだ。 所有から利用への流れが現実味を帯びるなど、企業が活用するITの在り方が変化しつつある。今後、企業は情報システムをどのような考え方で運営していくべきか。戦略コンサルティングファーム独ローランド・ベルガーに連載してもらう。2回目のテーマは、CIOの存在意義についてだ。 モノの見方や史観は、自身の経験や知識、利害関係によって規定されます。企業の成功要因を挙げる場合でも、人事を生業にしている会社ならば人に焦点を当てた提案をするだろうし、プリンタ業者ならばプリンタの性能で成功の秘けつを語ります。 CIOの誕生 CIO(最高情報責任者、Chief Information Officer)は1980年代に米国で誕生し、日本に登場し始め