ICTパネル討論会で話すアサヒビールの奥山博氏、カシオ計算機の矢澤篤志氏、大成ロテックの木内里美氏(左から) IT人材不足や育成の難しさを嘆く前に、IT部門の地位向上が必要---。「ITpro EXPO 2008 Autumn」初日のICTパネル討論会では、ユーザー企業のIT部門長・CIO(最高情報責任者)の3人が登壇。「わが社の情報戦略とIT人材」というテーマで1時間にわたって議論した(写真)。アサヒビール・理事業務システム部長の奥山博氏、カシオ計算機・執行役員業務開発部長の矢澤篤志氏、大成ロテック・常勤監査役の木内里美氏の3人は、それぞれの立場から、ユーザー企業でITを活用した経営改革を推進するために必要なIT人材について語った。 議論は多岐にわたったが、特にIT部門の社内での地位・位置付けについて様々な意見が出た。アサヒビールの奥山氏は、「当社に入社する人は(IT部門に行きたいのでは