2024年12月1日、文学作品の展示即売会「文学フリマ東京」が、39回目にして、ついに東京ビッグサイトでの開催となった。西3、4ホールに、出展者、来訪者合計約1万4967人を集め、大盛況の内に終了したのだが、私にはこのイベントが、新しい電子出版の最前線のように見えた。 「文学フリマ東京39」に出展中の筆者。この机の上の本が、ほぼ完売したのだから、文学フリマの盛り上がりは相当なものなのだと実感した(ブースの半分は共同出展の友人が使っているので狭く見えるけど、1コマはこの倍あります) 会場で販売されているのは、アナログの極みともいえる“紙の本”なのだけど、それらの本の製作は、ほぼフルデジタルで行われているし、宣伝、販売、イベント終了後の通販に至るまで、ネットサービスなしでは成り立たない。 文学フリマには、もう何年も客として通っている筆者は、今年5月に行われた「文学フリマ東京38」で初めて出展者