「水色」という色がある。でも蛇口から出てくる水は、そんな色じゃない。 作者「いま、もてき」の今井祐介さん、茂木彩海さんが幼少時に感じた疑問から発想された「なまえのないえのぐ」は、子どもの学びや創造力を大きく広げる作品として、コクヨデザインアワード2012のグランプリを受賞しました。 商品化にあたり、受賞作品の25色構成から10色に絞り込みました。黒は3原色を混ぜることで作れるので外しましたが、白については関係者で議論に。 「限られた本数の中で、ただ色を薄める機能として、白を残すことには反対でした。薄くするだけなら、水で薄めることができます。3原色のみで構成した方が、コンセプトが明確になると思いました」。(今井さん) 絵の具として考えると白があった方が使いやすいかもしれませんが、子どもたちが自分で考え、発見していくことを促す教育ツールと捉え、白をなくし、作品のコンセプトを明快に伝えることを優