埼玉県警は9日、実際は直進できるのに右折や左折しかできないとする誤った案内標識が交差点に設置されていたため、12人に通行禁止違反で反則切符を交付するミスがあったと明らかにした。 県警によると、案内標識が設置されていたのは同県坂戸市にある十字路交差点の2カ所。東西の市道を走る車に向けた標識で、本来は直進が可能なのに、交わる南北の一方通行の市道にしか進めない表示になっていた。県公安委員会の認めた標識ではなく、西入間署員らが有効と勘違いしていた。 県警が平成9年に業者に委託して標識を更新した際、誤った表示のものに付け替わったとみられる。 8月に摘発された人から「この交通規制では家に帰れない」との指摘を受け、発覚。県警は案内標識を撤去した。納付済みの反則金計6万4千円の還付や違反点数の抹消手続きをする。