データ記録用ドライブとして手軽に使用できるUSBメモリは、比較的小さいサイズのデータを記録して、データの交換や持ち運びに利用するのが一般的な用途です。しかしUSBメモリには他にも便利な活用方法があります。今回はその方法を紹介します。 ○USBメモリでPCを起動 USBメモリはUSBストレージクラスのデバイスであり、USB-HDDと等価な機器であることは前々回にも説明しましたが、HDDと等価であればUSBメモリからPCを起動できるかもしれません。もしUSBメモリからPCを起動できればいろいろと便利に使用できそうです。たとえば、自作PCなどではBIOSのアップデートにFDDを利用することがありますが、FDDは低速なので扱いづらい面があります。また今ではあまり使用されなくなりつつありますが、DOSの起動ディスクなどがあるとPCのメンテナンスや簡単なチェックに役立つことがあります。 こうしたBIO
「USB-KNOPPIX」は,KNOPPIX日本語版を“減量”させて256MバイトのUSBメモリー内に格納できるようにしたLinux OSである。もちろん,USBメモリーから起動できる。主要開発者自らが実践的な使い方を紹介する。 「USB-KNOPPIX」は,産業技術総合研究所が配布している1CD Linuxの「KNOPPIX日本語版」(関連記事「KNOPPIXを使いこなそう」を参照)を“減量”させて,USBメモリー内に格納できるようにしたものである。日本電子専門学校のオープンソースシステム科(2006年4月に,コンピュータネットワーク研究科から改名)の教育システムである「プログラミング演習の仮想化」の一環として作成したものだ。現在は独立したプロジェクトとなっている。 USB-KNOPPIXの最大の特徴は,CDからの起動と比較して,システムが立ち上がるまでの時間が格段に短いことである。その
コラム「PCスクランブル」で紹介されたUSBメモリ活用の記事は、USBメモリがUSB-HDDと等価なことを利用して、USBメモリへインストールしたMS-DOSやFreeDOSでPCを起動する方法を紹介している。本稿ではUSBメモリで起動できるOSとしてLinuxを利用する方法を紹介しよう。USBメモリとUSB-HDDの起動についてのさわりは「PCスクランブル」も参考にしていただきたい。 USBメモリとLinux MS-DOSやFreeDOS以外でフロッピーディスクから起動可能なOSとしては、Linuxに幾つかのディストリビューションがある。フロッピーディスク版のLinuxはフロッピーディスク版のDOSと同じく、PCの障害時に威力を発揮してくれる優れものだ。筆者も、わからなくなったrootのパスワードを変更して欲しいなどの依頼にずいぶんと重宝している。 フロッピー版のLinuxは軽くてありが
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