これまで食中毒の原因となる寄生虫がおらず、刺し身として食べることが可能とされてきた養殖ヒラメと馬肉に、食中毒のような症状を起こす可能性のある寄生虫が発見されたことが25日、食品衛生などについて話し合う厚生労働省の専門部会で報告された。 いずれも症状は軽いとしているが、部会では今後、予防対策について提言をまとめる予定。 厚労省によると、平成21年6月~今年3月までに、食後数時間で嘔吐(おうと)を数回繰り返したり、下痢になったりした後に回復するという原因不明の症状を訴える例が198例発生。このうち135例でヒラメの刺し身を、33例で馬刺しを食べていたことが確認された。 調査の結果、養殖ヒラメから「クドア・セプテンプンクタータ」、馬肉からは「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫を発見。馬肉はすべて外国産馬から寄生虫が見つかった。 いずれも一定時間冷凍すれば毒性がなくなることが分かっており、