参政党の神谷宗幣代表の街頭演説に拍手を送る人たち=東京都千代田区で2024年10月26日午後7時49分、宮間俊樹撮影 「メディアは『あの勢力』に牛耳られている」「ワクチン接種は『あの勢力』に仕組まれたもの」――。こんな主張を掲げる政党が、今秋の衆院選で躍進した。つまり「陰謀論」に類する主張だが、論で終わるならともかく、今後は国政を左右する可能性もある。この現象、どう考えるべきか? 例えば2020年結党の参政党である。22年の参院選で1議席を得て、今回の衆院選では一気に3議席、衆参計4議席と躍進した。その同党代表の神谷宗幣・参院議員らが書いた関連本をひもとくと――。 (1)男女平等やマイノリティー差別撤廃などは「あの勢力」の策略(22年の神谷氏の編著「参政党Q&Aブック」) (2)「あの勢力」の策略で日本は対米戦に突入した(22年の対談本「国民の眠りを覚ます『参政党』」での神谷氏…