ビジネスの現場が、フラット化という地殻変動に揺れている。それをもたらした要因の1つはITの普及だ。 「お互いのコミュニケーションが増えただけでなく、共同作業もできるようになった──連合、プロジェクト、製造をともに行えるようになった──従来とまったく違う水準で」(トーマス・フリードマン『フラット化する世界』日本経済新聞社刊) 別に自国人を雇わなくても、インド人の経理事務やコールセンター業務を任せればいい。地元の工場で生産しなくても、中国に委託すればいい──。こうしたフラット化は、企業規模の話だけではない。 あなたが働くビジネスの現場でも、“フラット化”は起きているのである。 プロジェクトである。チームである これまでは、自部署の部下や上司などの自社の人員を活用してビジネスを行うのが当たり前だった。しかし考えてみてほしい。そうした人材は、社内で最高のメンバーか? 業界で最高か? 日本で最高か?