【ソウル時事】韓国の李儀卿・食品医薬品安全処長は25日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者治療のため、新型インフルエンザの治療薬「アビガン」の日本からの輸入を検討していると明らかにした。 アビガンは富山化学工業(現富士フイルム富山化学)が開発し、インフルエンザのほか、治療薬がまだない新型コロナウイルスにも有効性が期待されている。加藤勝信厚生労働相は22日、日本国内の医療機関1カ所でアビガンの投与を始めたと発表していた。 李氏は会見でアビガンに関し、「国内では(使用が)許可されていない」と説明。「輸入特例を通じて導入が可能な方法を検討しており、使用は臨床委員会と議論している」と語ったほか、韓国でも新薬が開発されていると強調した。