注意書きも充実 スタートまで会場をうろうろしているといたるところに注意書きがあることに気づいた。 ・飲みすぎに注意しましょう ・乾杯するまで飲まないでください ・持ち出し禁止 ひとつひとつに焼酎大会の過去のできごとが刻まれてると思われる注意書きである。どんなことがあったか容易に想像できる。そのあたり主催の焼酎委員会のかたに聞いてみると 「いやあ、去年は救急車が4台も出ちゃって」 と教えてくれた。日本でそんなラフなイベントが開かれていたとは…。 「会場は涼しいんだけど、外に出ると日差しが強くてボイルされちゃってねえ」 だそうだ。しかしなぜか嬉しそうだ。ボイルって。 商談禁止・飲むだけだ 乾杯前のオープニングイベントでも司会者がしきりに「あと15分で乾杯ですから」「あと2分ですから、もうちょっと待って」と出来の悪い犬に教えるみたいに言っていたが、そのたびに会場は盛り上がっていた(含む僕)。 焼
ウイスキーにも格付けがある スコッチウイスキーのモルト原酒には格付けがある。ワインでいえばボルドーのメドックの格付けをイメージしていただきたいのだが、スコッチの場合は法的なものではない。 19世紀末にブレンダーの間で自然発生的に生まれたようだ。モルト原酒を買い付けてブレンデッドをつくる場合の取引価格や原酒交換率に、その格付けが大きく影響する。 4ランクあり、最上級はトップ・ノッチと呼ばれる。トップ・ノッチを生む蒸溜所はいま11ぐらいであろうか。全部は教えないがマッカラン、グレングラント、クラガンモア、モートラック、リン クウッドといった名が挙げられる。 国は違うが、ジャパニーズウイスキー、とくにサントリー山崎蒸溜所が生むモルト原酒は、トップ・ノッチといえるレベルにあるのではなかろうか。 近年、サントリーウイスキーは世界的な権威のある酒類コンテストで連続して栄誉に輝きつづけている。ブレンデッ
(上)「PATENTボールポアラー(3,780)」 (下)「AssistOn」店内。通信販売も行っている 特に赤ワインをこぼして絨毯にシミができたりしたら相当ショック! ホームパーティ好きの知人のなかには、「ウチでは赤ワイン禁止ね!」と宣言している人もいる。そんな人にオススメしたいアイテムが、「PATENTボールポアラー」。 なんとコレ、「こぼれない」ワインキャップなのだ。 シンプルな形が美しいボールポアラーは、デンマーク製。本国でも3カ月で4万個が売れたというヒット商品だ。こぼれない秘密は内側に入っているステンレス製のボール。これが急にボトルを倒してしまったときに、ストッパーの役目を果たしてくれる。 さらに、通常ワインを注ぐときには流量を一定に調節してくれたり、ワインと空気を適度になじませ、まろやかで美味しい味わいのワインに仕上げてくれたりと、とにかく嬉しい機能が満載。 ワインを注ぎ終わ
祝福すべきウイスキーのかめ仕込み赤坂にあるスタンディングバー、『壌』(じょう)で飲んだウイスキーの話をしよう。 ここではシングルモルト山崎12年と山崎の天然水を1対1で割り、小ぶりのかめ(甕)で寝かせて熟(な)れた一杯を愉しむことができる。山崎12年割水仕込みと命名されているが、とてもまろやか。まあるい口当たりだ。しかも一杯¥500。 店長の片平浩実氏に聞くと「1対1で割り、最低3週間はかめで寝かせています」と教えてくれた。 これは焼酎の世界での前割りとかめの貯蔵の方法を組み合わせたものだ。 燗付けという飲み方がある。焼酎を水で割り、数日間置いたものを人肌のぬる燗にして飲むというものだ。また前割りという言葉を焼酎専門の居酒屋で耳にしたことはないだろうか。これはあらかじめ割って寝かせた焼酎のことだ。 このちょっと寝かせるというやり方だけでも、アルコールと水の分子が会合(かいごう)して、やわら
酒棚にN.Y.を思い返す 『鮮や吟蔵』の住所は代々木だが、訪ねるならJR新宿駅南口から向かうと非常に近い。ビルの3階。エレベーターの扉が開くとそこがもう店内だ。 一歩踏み入れると、いきなり酒棚と長い直線的なカウンターが目に飛び込んでくる。とくに酒棚はインパクトがある。 1990年代後半、ニューヨーク・マンハッタンはソーホーのボンド・ストリートにあるスシ・レストランでの驚嘆を思い返した。 そこはウェイティングバーとアフターディナーの本格バーのふたつがあった。日本ではちょっとお目にかかれないようなスシ・ロールなんぞ食べた後、アンドリューというマネージャーが「とにかくバーを見てくれ」と無理矢理席を立たせ、私を案内した。 たしか地下だったと思う。黒で統一されたオーセンティックなつくりのそのバーのボトル棚は、なんとすべて日本酒の一升瓶で埋まっていた。アンドリューは「どうだ」と言わんばかりの得意気な顔
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