第93回全国高校野球選手権兵庫大会の運営委員会(兵庫県高校野球連盟など)は28日、滝川高校(神戸市須磨区)から部員間の暴力が判明したため出場を辞退するとの申し出があり、受理したと発表した。 県高野連や同校によると、2、3年生4人が6月3日、練習態度を注意しようと部室で1年生5人を平手でたたき、うち1人が左耳鼓膜に穴が空くけがをしたという。21日に保護者が連絡し発覚した。 滝川高校は春夏通算19回の甲子園出場を誇る古豪で、08年の同兵庫大会ではベスト8に進出している。江本博明校長は「かかわりのない3年生のことを考えると出場辞退は断腸の思いだったが、暴力を許してはいけないと判断した。このようなことがないよう生徒を教育していきたい」と話した。【村上正、大金紗知子】 【関連記事】 <高校野球特集>春夏秋の大会の記録や記事、写真 <暴力で辞退>高校野球:天理、奈良大会の出場辞退 暴力行為で