内戦が続くシリアの文化遺産の保護について話し合う国際会議で日本の研究者が、過激派組織IS=イスラミックステートに破壊された遺跡を3次元の映像で再現し、将来の復元に向けた協力を呼びかけました。 最終日の6日、奈良県立橿原考古学研究所元副所長の西藤清秀さんは、ISに破壊された世界遺産のパルミラ遺跡を代表する「ベル神殿」について、内戦前に行った計測を元に3次元で再現した映像を公開しました。そして、この映像を将来、内戦が終わり神殿を復元する際に活用してもらうためには、データが足りない部分があるとして、世界各国から集まった研究者に資料の提供を呼びかけました。 西藤さんは「シリアの研究者たちは遺跡を守るために一生懸命やっているのでできるかぎりの支援をしたい」と話していました。また、シリア文化財博物館総局のアブドルカリム総裁は「シリアの遺跡は人類共有の財産なので国内外の研究者と情報を交換しながら修復に取