新教員養成コース特別ゼミで、元杉並区立和田中校長の藤原和博さん(左端)の指導を受ける学生たち。積極的に質問しながら、グループごとに知恵を出し合っていた(東京・小金井市の東京学芸大で) 6年間かけて即戦力となる教員を育てる取り組みを始めた教員養成大学がある。 昨年10月21日、東京学芸大学(東京都小金井市)の講義棟内の一室は活気に満ちていた。かつて民間出身の中学校長として注目され、今では同大の客員教授を務める藤原和博さん(54)が、「新教員養成コース」で教員を志す学生約30人を前に、「コミュニケーション型」の授業の進め方について熱く説いていた。 「一方的な『講義型』では、子どもたちはついてこない。教員と子ども、さらに子ども同士がコミュニケーションをとりながら展開する授業じゃないといけないんです」 学生たちは、児童・生徒役になり、ハンバーガー店の出店計画や自殺抑止をテーマに、3人ずつのグループ