新潮ことばの扉 教科書で出会った名句・名歌三〇〇 (新潮文庫) 新潮社Amazon さいきんはもう500円以下の短歌関連の文庫なら「買う」と思った次の瞬間にもうその行動が終わっている。プロシュートの兄貴ィ*1! タイトル通り、教室で、どこかで聞いたことのある俳句・和歌・短歌を集めたもの。 監修者である石原千秋の解説”「自然」という思想/「ひとり」という思想”から思ったことをログ。 石原さんによれば、これら定型の詩歌に詠まれるモチーフは「自然」から「ひとり」へ遷移している、という。その決定的なターニングポイントが近代にあるとも。 咳をしても一人 尾崎放哉 たしかに私も通して読んでいてそう思うし自分でも詠んでいて思う。自分から離れて自然を客体を詠もうとすればするほど、離れがたい「自分」の輪郭に気づいてしまう、ということは前にも書いた(題詠短歌100首よんでその感想だよー - nerumae)。