Oracleデータベースの運用管理者は、突発的に直面するパフォーマンス障害にどうやって対処したらよいか。本連載は、非常に複雑なOracleのアーキテクチャに頭を悩ます管理者に向け、短時間で問題を切り分け、対処法を見つけるノウハウを紹介する。対象とするバージョンはOracle8から9iまでを基本とし、10gの情報は随時加えていく。(編集局) 今回は「問題解決に有効な6つのステップ」の4ステップ目である「システム設定項目の確認」の続きとして、カーソルをはじめとしたOracleの内部処理単位であるオブジェクトに焦点を当て、パフォーマンス障害の原因を探っていきます。 カーソル数不足によるエラーを回避する セッションに対して負荷の高いアプリケーションを作成する場合、効率的に処理を行わせるために、PL/SQLストアド・プロシージャやデータベースリンクを使用することが多いと思います。PL/SQLストアド