フランスに住んで7年目になる筆者が、外から日本を眺めていてここ数年で強く感じるのは、日本に大きな変化が起き始めているということだ。それを象徴するのが「多様化」という言葉を頻繁に聞くようになったことにある。 なかでも多様化が顕著なのは、働き方だろう。ワーク・ライフ・バランスや、在宅ワークなど、新しい言葉もよく聞かれる。また、若い世代では、正社員になること以外に、フリーランスや、起業家として、ほかには、都会よりも地方へ移住するなど、働き方のスタイルの選択肢は増している。 結婚や子育ての価値観やスタイルにも多様化が見られる。結婚は「誰もが当たり前にするもの」から、できないもの、しないもの、いろいろな理由を含めてシングルで生きる人も一定数いることが認識され始めている。