データの蓄積や加工、保管などの統合管理を可能にするデータウェアハウス(DWH)。前編では、大企業を中心に半数がデータ活用を進めている一方、DWHを構築しているのは31.4%とやや遅れている現状を紹介した。後編となる本編でも引き続き「DWHの導入状況に関するアンケート/2024年(実施期間:2024年10月31日~11月15日、回答件数:122件)」を基に、DWH構築が促進されない理由や、その背景について現状課題を考察する。 1つ目は、DWHへの投資の優先順位が低いという理由だ。「規模が小さく余裕が無い」「そこまでの規模はない」などデータの活用範囲をそこまで広く設定しておらず、取り扱うデータ量も大きくないため、コストや使用頻度、重要性を鑑みて「投資の優先順位が低い」と判断するケースもあるようだ。また「運用管理などのコスト増」を懸念し、投資を見送る意見もあった。 2つ目は使いこなせないという理