東京(CNN) 美しい雪景色で知られる山形県の銀山温泉が、冬期間のオーバーツーリズム(観光公害)対策として日帰り客の入場規制に踏み切った。日本を訪れる外国人旅行者が最多となる中で、各地の観光地が相次いで対策を強いられている。 300年の歴史をもつ江戸時代の街並みが残る銀山温泉は、宮崎駿監督映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったと言われ、年間約33万人の観光客が訪れる。特に冬の間は雪景色を目当てに世界中から観光客が押し寄せる。 しかし撮影場所をめぐるけんかや駐車場の争奪戦も後を絶たず、静かだった町の住民が問題に巻き込まれるようになった。 銀山温泉の公式サイトでは、「あいまいな管理」が原因だったとした上で、「多くのお客様が写真を撮ることを目的に、良い場所をめぐって怒号が飛び交うようになり、交通ルールが破られたり、ズルをしたり、人より良い場所や楽な方法を模索させてしまうに至りました」と説明し