「税金を誰が何のために使っているのか分からない政治はやめ、行政を透明化したい!」 参院選で蓮舫行政刷新担当相(42)は11日の投開票日まで引っ張りだこの毎日だ。自らも改選組に名を連ねつつ全国を東奔西走、応援に明け暮れる。 大勢の聴衆からは「蓮舫さーん」の声が飛ぶ。蓮舫氏はかすれがちの声で民主党、そして自らへの支援を呼びかける。税金の無駄を次々と突き止め、官僚答弁に食い下がり、ばっさり切り落とす「仕分け人」の人気にあやかる選挙戦だ。 ■技術者の反乱 「財政運営の一側面からの効率性や短期的収益・成果のみで研究機関の予算、事業の仕分けを行うべきではない」 参院選に先立つ4月28日。日本のものづくりを研究面で支えるテクノロジー分野の26学会の会長が共同で「科学・技術による力強い日本の構築」と題した声明を発表した。こうした声明が出されること自体、異例中の異例だ。 「資源やエネルギーに乏しいわが国では