レンタル大手「TSUTAYA」運営のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が管理する図書館をめぐり、市民団体「ツタヤ図書館問題全国連絡会」が25日に発足し、高梁市内でシンポジウムが開かれた。 高梁市では12月、JR備中高梁駅に隣接して新築される複合施設内にカフェなどを併設したツタヤ図書館が開館する予定になっている。 シンポジウムにはツタヤ図書館の先駆けとなった佐賀県武雄市、今月開館した宮城県多賀城市、計画がある山口県周南市と宮崎県延岡市の市民らが参加。「吹き抜けなど意匠優先の構造で、図書館部分が犠牲になる」「先に業者ありきで計画が進み、コストが増えていく」などの意見が出た。今後、関係自治体の市民らが情報を共有していくことを決めた。 「高梁市図書館問題を考える会」の妹尾直言さんは「CCCへの指定管理が適切なのか。市民に実態を知ってもらうために活動したい」と話していた。(西江拓矢)