メディアを取り巻く環境が激変している。2大王者として長く君臨した新聞・テレビは時代の岐路に立たされている。情報を受け取る生活者の意識も変化している。「ニュースにお金は払いたくない」「情報摂取は全てスマホ経由」。そんな若者であふれている。 そうした中で、2020年12月14日、NHKがnoteに1本の記事を投稿した。 「NHK公式『取材ノート』、はじめます」 NHKが外部プラットフォームに新たな伝達手段を求めた。記者の取材過程の情報を書き留める「取材ノート」と「note」をかけたもので、これまで“死蔵”していたストーリーやノウハウをつづるという。 この動きにメディア関係者の注目が集まった。「NHKは何を考えているのか」。折しも、NHKは経営計画の中で、放送だけでなくインターネット配信なども活用して情報を届ける「公共メディア」への進化を掲げている。 メディアの未来を考えるときに、いつも思い出す