「利上げ」が来る! 日銀の金融政策決定会合(以下、決定会合)が、12月18・19日に行われる。筆者はここで0.25%の利上げが実施される可能性が極めて高いと考えている。 前編『悩める日銀・植田総裁は「利上げ」を虎視眈々と狙っている…!次の決定会合で可能性高まる「利上げ」と「住宅ローン」のヤバすぎる関係』で説明してきたように、すでに民間の金利はジリジリと上昇しており、住宅ローンでは借入れている変動金利型の金利の引き上げが行われている。一段の利上げとなれば、物価高に加え住宅ローンの返済額増加という負担が襲いかかることになる。 日銀が12月決定会合で利上げを行うと考える理由を説明しよう。その背景には2つの要因がある。 植田総裁は本来、早期に利上げをしたいと考えている。ただし、植田総裁は9月の決定会合後の会見で、(次の利上げを判断するまでには)「時間的余裕はある」と発言し、追加利上げを急がない姿勢