モナコ式を用いた水槽 モナコ式(モナコしき Jaubert's Monaco System)とは、海棲生物飼育水槽の濾過方式のひとつ。 ニース大学のジャン・ジョベール博士が考案し、モナコ水族館で採用され、広く知られるようになった[1]。氏の名前を採り、ジョベール式(Jaubert-System)と呼ばれることもある。 水槽底面に、通水性があり砂利の落ち込みをふせぐことのできる穴の空いた板のようなものを使い、厚さ1.5cm(1/2 インチ)程度の遊水層(プレナム plenum)をつくる。その上に小粒の通常の(アラゴナイトでない)サンゴ砂を 10cm(4 インチ)から15cm程度敷く。これがジョベール底床(モナコ式底床)である。底砂の上層部ではアンモニアの亜硝酸化、亜硝酸の酸化などのバクテリアによる好気性の生物濾過(硝化)が、嫌気的になる(酸化還元電位が低下する)底砂の下層部ではバクテリアの嫌