最終更新日: 2022年10月24日 アトピヨ合同会社は、アトピーを持つ方々を対象とした匿名の画像共有型アプリ「アトピヨ」内のデータを継続的にビックデータ解析をすることで、新しい悪化因子を明らかにし、いまだ満たされていない医療ニーズの発見を目的として、京都府立医科大学大学院医学研究科医療レギュラトリーサイエンス学と共同研究を開始しました。 背景 アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患と定義されています。 治療方法は以下の3点が基本となります。 薬物療法 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア 悪化因子の検索と対策 実臨床において、症状の程度を評価することは身体診察によって可能になりますが、罹患することで生じる仕事や恋愛といった患者の日常生活上の悩みを短い診察時間の中で医療者が把握することは容易ではありません。また医療機関を定期的に受診していない患者
高折晃史 医学研究科教授、諫田淳也 同助教、岩﨑惇 同研修員、ネクスジェン株式会社 中島正和氏、宮西正憲氏、宮塚功氏、Le My An氏らの研究グループは、新規の造血幹細胞移植予後予測モデルを開発しました。 同種造血幹細胞移植においては、患者年齢や疾患等の患者因子、ならびにHLA一致度やドナーソース等のドナー側因子を含む数多くの因子が予後に関わることが知られています。本研究グループは、従来、予後予測に用いられてきた統計学的手法、ならびに機械学習手法で得られた予測モデルを、アンサンブル学習を用いて融合し、新たな予測モデルを開発しました。本学血液内科関連病院の移植データを用いた解析では、同モデルは従来の手法と比較し、全生存、再発、GVHD、ならびに上記を考慮した重篤な病的状態を伴わない生存の指標であるGVHD-free, Relapse-free Survival (GRFS) 、いずれにおい
本田直樹 生命科学研究科特命教授(兼・広島大学教授、生命創成探究センター客員教授)、近藤武史 同特定助教、大河内康之 医学部生、坂口峻太 生命科学研究科・日本学術振興会特別研究員、中江健 情報学研究科特定助教らの研究グループは、1細胞RNAシーケンシング(RNA-seq)法で計測された遺伝子発現データから、遺伝子発現の空間的パターンをあたかもパズルを解くかのように再構成する機械学習法(Perler)を開発しました。 この提案手法は、従来法と比べて高精度かつ頑健に空間的遺伝子発現パターンを再構成することが示されました。正確な空間遺伝子発現パターンの再構成が実現されたことにより、発生過程における形作りや多細胞からなる組織機能の理解にも貢献することが期待されます。さらに、再生医療として作成されたミニ臓器が、実際の体内臓器をどの程度再現しているのかなどの評価に応用されることが期待されます。 本研究
今中雄一 医学研究科教授、國澤進 同准教授、長野広之 同博士課程学生らの研究グループは、新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)の流行が市中肺炎の緊急入院に与えた影響を検証しました。 COVID-19はその感染自体だけでなく、患者の受診控えやCOVID-19対応のための手術・手技延期、市民の行動変容などを介して医療システムに大きな影響を与えています。中でも呼吸器感染症はマスク・手洗いなどの行動変容を介して患者数が減少しているのではと言われていました。 本研究グループは同分野のQuality Indicator/Improvement Project(QIP)のデータベースを用いて、入院日が2019年8月1日から2020年7月31日の市中肺炎の緊急入院数、その他の疾患による緊急入院数を入院日が2018年8月1日から2019年7月31日と比較しました。COVID-19流行時の2020年
椛島健治 医学研究科教授らの研究グループは、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(かゆみ)を対象として、日本国内で治療薬「ネモリズマブ」の第 III 相臨床試験(比較試験)を実施し、中程度から重度の患者のかゆみの改善と安全性を確認しました。 アトピー性⽪膚炎は、そう痒のある湿疹を主な病変とする疾患で、増悪と軽快を繰り返し、患者の⽣活の質を⼤幅に低下させます。このそう痒は、タンパク質の一種であるIL-31(インターロイキン31)が神経細胞に結合することで誘発されると考えられています。今回治験を行ったネモリズマブは、このIL-31を標的とした抗体製剤で、IL-31と神経細胞との結合を防ぎます。 本研究グループは、日本国内の13歳以上のアトピー性皮膚炎の患者計215人を対象に、臨床試験を実施しました。試験はステロイドなどの外用免疫抑制剤を併用しながら行い、143人にネモリズマブを、72人に有効成分を含ま
Nemolizumabによるかゆみの抑制が確認されたことにより、IL-31がアトピー性皮膚炎により引き起こされるかゆみに重要な役割を果たしていることが示されました。今後、IL-31の制御がアトピー性皮膚炎の新たな治療手段やQOL向上の一助となる可能性が期待されます。 概要 アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害、かゆみ、湿疹を主徴とする皮膚疾患で、慢性的に回復と悪化を繰り返し、患者とその家族の生活の質(QOL)に悪影響を与えています。また、アトピー性皮膚炎患者におけるかゆみの発生にはインターロイキン-31(IL-31)がIL-31受容体を介して関与していることが報告されており、IL-31を標的としたかゆみの治療戦略が期待されていました。 そこで本研究グループは、国内外の中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者264名を対象に、IL-31受容体の中和抗体の有効性と安全性を検証しました。その結果、抗I
2009年5月22日 京都大学感染症対策会議 京都市内において新型インフルエンザの感染が確認されたところです。また、京都市、京都府から休校も要請されているところでもあります。 本学においては、今回の新型インフルエンザへの対応のため、感染症対策会議およびインフルエンザ対応専門家グループを設置し、医学的、生物学的見地をふまえ対応方針(最新の方針は平成21年5月20日付け第4版)を決定してきたところです。 今回の、京都市内においての感染確認をふまえ、上記対策会議等で検討の結果、本学においては、現時点においては、通常どおりの授業を行うこととします。 なお、今後、流行範囲および規模、病原体の毒性の程度、学内感染の有無等の状況により、現在までの取扱いと同様に専門家の意見をふまえたうえで総合的に評価を行い、状況によっては全学一斉休校、もしくは特定のキャンパスや研究室等を単位として、部分的な授業休止等を行
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
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