[Topic2]2D素材×CG素材の融合 ---カナバングラフィックス流が光るチーム一丸の制作体制 質感と同様に、モデリングする際にも指示書が役立つという。例えば、デザイン画からCGにすると、薄く・細く・小さくなる傾向があるため、絵画的な存在感を保つように、デザイン画の線画の内周ではなく、全体の印象から厚さ・太さ・大きさを決める、といった約束ごとが共有された。また、キレネンコの包帯やケダムスキーの毛など、『ウサビッチ』ならではの少し厚みのある質感を表現するために、テクスチャで質感を描き込むだけでなく、キャラクターのCGモデルの上に包帯や毛束のオブジェクトを重ね合わせて厚みを出す手法も採られている。これができるのは「うっすらとディフューズをかけるだけのシンプルなシェーダにしているからですね」と古部氏。テクスチャがシェーダの影響をあまり受けないため、2DとCGの素材が混同しても違和感が出にくい