2011年5月25日から27日まで、無線通信関連の展示会「ワイヤレスジャパン2011」が東京ビッグサイトで開催されている。会場内のKDDIの展示ブースでは、通信回線やアクセス先サーバーの込み具合を端末に自ら計測させ、空いている時間を狙って通信させるという「すきま通信」という興味深い開発中技術のデモを実施している(写真1)。 機械同士がIPネットワークを介して相互に通信し合う「M2M」(Machine to Machine)の世界では、例えば多数のセンサー付き端末をネットワーク上に分散配置してデータを収集し、特定の時間帯になったらサーバーにデータを一斉送信させるといったケースが考えられる。 こうしたケースにおいて、全端末がほぼ同時にデータを送信しようとすると、通信回線やサーバーに過大な負荷がかかって回線がふくそうしたりサーバーがダウンしたりする危険がある。KDDIが開発中のすきま通信は、こう