イスラエル国家に忠誠を誓わないアラブ系イスラエル人は「斬首の刑」に処すべきだ――イスラエルのアビグドル・リーベルマン外相が3月17日の総選挙に向けた演説でそう発言し、波紋を呼んでいる。 アラブ系イスラエル人政党タール党のアフメド・ティビ党首はヨルダン川西岸のジェニン大学で行った講演で、リーベルマンを「ユダヤ版イスラム国」と呼び、問題の発言に関し刑事責任を追及すべきだと語った。 今回の選挙で、タール党をはじめとするアラブ系政党の連合体は「民主的な手段で人種差別主義者とファシストの首を切る」と、ティビは宣言した。「つまり、できるかぎり多くの議席を獲得するということだ。われわれが力を増せば増すほど、ユダヤ人の力は弱まる」 リーベルマン外相は極右政党「わが家イスラエル」の党首で、ウルトラナショナリストとして知られる。問題の発言は、9日にイスラエル西部の都市ヘルツェリヤで選挙演説を行った際に飛び出し