役所のシステム調達でソフトウェアの「納品」というと、キングファイルに綴じられた大量のネ申エクセルと、CD-RなりDVD-Rに収められたOffice文書やらZipにまとめられたソースコードだ。それらが動くように一からデプロイするだけで何週間もかかるし、そのコードが生きていた時期の試行錯誤は全て捨象されてしまっている。値段分の仕事をこなした「証」に過ぎず、開発時のレポジトリから引剥されて、文脈と実行環境を失ったところで本格稼働前のシステムの断面に過ぎない。 いまの時代ならわざわざDVD-Rに成果物を焼くのではなく、普段からツールのアクセス権限を共有しておき納品のタイミングで開発業者のアカウントを削除するとか、もっとモダンな納品の仕方がありそうだ。せっかく開発費を負担して知財を取得したコードだから倉庫に死蔵しておくのではなく、レポジトリを全府省で共有して他の案件で再利用し、他PJがバグを見つけた