今回が5回目となる本田宗一郎シリーズだが、今回もスタートは1枚の図からです。 本田宗一郎著の『俺の考え』をもとに、あなたと「見えない宗一郎」を見るために、(僕が)宗一郎になったつもりで描いた、彼の思考の流れを探る1枚の図である。 今回は、この1枚の図の最後に残る「ジョーク」の登場であるが、 ジョーク? なんか、違和感を感じられるかもしれない。確かに、これまでの「時間」「アイデア」「組織」「平等」といった教科書的なキーワードに比べると、このジョーク、何となくやんちゃな響きがある。しかも、1枚の図の中にも“矢印に効用が描かれているだけ”で、位置づけが違うのは明らかであろう。 では、このジョークの存在意義は何か。今回も『俺の考え』にある宗一郎の言葉頼りに、素直にフォローして、宗一郎ならでは思考の流れを追いかけてみる。 宗一郎はジョークの人? そう思わせるくらい宗一郎著の『俺の考え』にはジョークに