チェルミス・ロープウェイ切断事件(チェルミス・ロープウェイせつだんじけん)は、1998年2月3日にイタリアのチェルミス山(英語版)で発生した、アメリカ海兵隊航空機によるロープウェイのケーブル切断事件。 トレントの北東40キロメートルに位置し、スキー・リゾート地として知られる山村カヴァレーゼが事件の舞台となった。ロープウェイのゴンドラに乗っていた20名全員が死亡した。 航空機のパイロットである海兵隊のリチャード・J・アシュビー大尉と、その航法士ジョゼフ・シュワイツァー大尉は軍法会議にかけられた。過失致死の罪については無罪となったものの、機に搭載されていたビデオテープを破棄していたことから司法妨害および将校及び紳士に相応しくない行為について有罪となり海兵隊を不名誉除隊となった。 事件および一回目の裁判における無罪評決はイタリア国民の感情を刺激し、アメリカ合衆国とイタリア間の外交問題に発展した[